アンケートは、誰でも手軽に作成できる一方、設問の内容や順番、回答の選択肢など、細かいところに気をつけないと、アンケートの信頼性や有効性が低くなります。
ですが、アンケート設計のコツを理解した上でアンケート作成すると、質の高い回答を多数得られます。
今回は、アンケートでよくある失敗をご紹介した上で、アンケート作成のコツを解説いたします。
アンケートの実施をお考えの方の参考になれば幸いです。
アンケートの質問数は、回答者の負担を左右する重要な要素です。
質問が多すぎる結果、回答に時間がかかり、途中で回答を諦めてしまう可能性が高くなり、アンケート全体の回答率が低下する恐れがあります。
必要最小限の質問数で、回答を効率的に集める工夫が必要です。
丁寧な質問文を心がけると、つい長文になってしまいがち。
質問文が長すぎると、質問数が進むにつれて、回答者の負荷がどんどん高まります。
質問ごとに適切な回答形式を選択しなければ、正確な回答結果を得ることが難しくなります。
それぞれの回答形式の特徴を理解し、アンケート作成を進めることが重要です。
自由回答とは、回答者が文章や単語を用いて、自由に回答できる質問形式のことです。
事前に選択肢を準備する必要がないので、アンケート作成者にとっては負担がありませんが、回答者からすると手間となります。
自由回答形式を多用すると、アンケートの途中離脱につながる恐れがあります。
アンケートにおいて、年齢や性別、居住地などの回答者の属性を尋ねることは、結果分析の為によくあることです。
しかし、個人的な情報故に回答をためらう方もいるため、質問方法には配慮や工夫が必要です。
アンケートは、質問回答を「必須」または「任意」に設定できるサービスが多いです。
質問数が多いアンケートで、すべての質問回答を「必須」設定にしてしまうと、回答者の負担増につながります。
アンケートの目的を明確にし、必要最小限の質問数に絞ることは、高精度なアンケートを実施するための大切なポイントです。
まずはアンケートの目的をあらためて確認するところから始め、目的が複数ある場合は最優先事項を決めておくことがおすすめです。
大事なこととしては、
こちらを見極めて整理すると良いでしょう。
丁寧な文章の質問文を心がけることが、かえって仇となることも。
丁寧な文章は、文章自体長くなってしまうことが多く、質問数が進むにつれ、回答者の負担が増えていきます。
スマホユーザーが多い現代、スマホ画面はPCより小さいので、長文の質問を減らして無駄なスクロールの手間を削れるよう、簡潔に設計すると良いでしょう。
さらに、専門的な言葉や難しい表現は避け、誰もが分かりやすい言葉を使うことで、回答者はスムーズに回答できるようになります。
アンケート作成において、回答形式のチョイスも非常に重要です。
適切な回答形式を選ぶことで、回答者がスムーズに回答できるだけでなく、回答の分析のしやすさもアップします。
例えば、質問に加えて「選択肢から1つお選びください」と尋ねている場合は、1つしか選択できない回答形式を使用するべきです。
ここで複数選択できる回答形式を使用すると、質問内容と回答形式に矛盾が生じ、回答者は混乱します。
さらに、回答結果を得たとしても正確な分析ができなくなる可能性があります。
回答形式にはさまざまな種類があるので、質問内容に応じて使い分けることが必要です。
自由回答欄が多いと、回答者が自由に意見を述べられるメリットがある一方、回答に時間が要するため、途中離脱へつながり、回答率が低下する可能性があります。
その反面、自由回答欄が少ないと、回答者の負担が少ないため回答率は上がるかもしれませんが、得られるデータが狭まる可能性があります。
どんな回答が返ってくるか アンケート作成中から意識し、選択式で済むような質問は自由回答をやめ、掘りこんで聞き出したい情報に関しては、適切に自由回答欄を設けることが大切です。
例えば性別の質問を選択式で設ける場合。
「男性」「女性」の選択肢を設けることはもちろんですが、「無回答」や「その他」の選択肢を加えることをおすすめします。
選択肢を増やし、ジェンダーに配慮した質問にすることで、回答者は性別を選択する必要がなく、負担を減らせるので、回答率がアップします。
また、年齢や居住地など、個人的な情報の回答をためらう方もいらっしゃるので、その場合も選択肢に「無回答」を加えるなど、配慮すると良いでしょう。
アンケートの質問数が少ない場合、全ての質問を回答必須にしても問題はないですが、質問数が多くなってしまう場合には、できる限り任意回答を盛り込むべきです。
例えば、全3問のアンケートがすべて必須回答でも、回答者の負担は少なく済むので、回答に協力してくださる方が多いでしょう。
一方、全20問のアンケートがすべて必須回答の場合は、協力してくださっている回答者も、回答が進むうちに だんだんと嫌気がさしてきます。
ここに自由回答式の質問が複数入っている場合は、途中離脱につながる可能性があります。
優先度の低い質問は任意回答にするなど、回答者の負担を極力減らせるようにしましょう。
アンケート設計のコツを挙げていきましたが、1番大事なのは、アンケートが出来上がった後、テスト回答してみることです。
基本的に、回答者からの疑問や質問に答えることはできないので、質問文や選択肢の意味合いをどう捉えるかは回答者次第です。
自ら回答者側に立つことで、本番運用前に問題点を発見でき、途中離脱の少ない 質の高い調査を実施できます。
ぜひ、今回ご紹介したポイントを踏まえて、アンケートを作成してみてくださいね。
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