お知らせ

2025. 12. 18

「聞きすぎない」勇気。質問項目削減でアンケートは良くなる!




アンケートを作るとき、あれも知りたい・これも聞きたいと、つい質問が増えてしまうものです。


ただ、質問数が多いほど回答に時間がかかり、回答者の集中力は徐々に低下します。


その結果、途中で離脱されたり、早く終わらせようと適当に選ばれたりするリスクが高まり、せっかくのアンケートが本来欲しかった情報を取りきれないまま終わってしまうこともあります。


実はアンケートの質を高める鍵は、「たくさん聞くこと」ではなく「必要な質問に絞ること」にあるのです。




なぜ「絞る」と良くなるのか?


◎ 回答が丁寧になりやすい

質問数が多いと後半でスピード重視になりがちですが、項目が厳選されていると、回答者は質問一つひとつに向き合いやすくなります。

その結果、雑な選択や空欄が減り、質の高い回答が集まりやすくなります。


◎ 核となるデータが集まりやすい

質問を広げすぎると、重要な指標が埋もれてしまいます。

一方で、目的に直結する質問に絞ると、何を見ればいいかが明確になり、判断材料として扱いやすいデータになります。


◎ 施策に直結する結果が見えやすい

回答項目が少ないと分析の軸もシンプルになります。

「あの質問の結果がこうだから、次はこう動こう」といった改善アクションまでが短い動線でつながり、意思決定スピードが上がるのもメリットです。



情報収集の目的がはっきりすることで、施策に活かせる使えるデータになります!




よくある聞きすぎパターンと落とし穴


アンケートは便利な反面、質問が増えるほど扱う情報量も比例して増えていきます。


特に調査範囲が広い場合や複数の意図を混ぜてしまうと、「結局どこを軸に見ればいいのか?」が分かりづらくなることがあり、分析の際に迷いが生まれやすくなります。


質問が多いアンケートは、回答者にとっても負担が大きくなり、ボリュームのあるフォームを見た瞬間に離脱の可能性が高まり、途中で気力が切れて適当に答えられてしまうこともあります。


つまり、多くの項目を盛り込むことは、回答の質と回収率の両方に影響するのです。


結果として、収集したデータの取捨選択に時間がかかったり、施策につなげる判断がぼやけたりしやすくなります。



情報は多いほど安心に見えますが、目的から離れた設問が増えるほど、分析は複雑になりやすいのが落とし穴です。




削る判断はとてもシンプルです!


質問をひとつ作成したら、


この質問の結果は、意思決定や改善策に影響する?


と自問してみてください。


もし答えが「特に変わらない」のであれば、その質問は削る候補かもしれません。


アンケートは、目的に必要な質問だけで成立する形を目指すことが大切です。


↓例えば、こんな違いがあります


Before(盛りだくさんタイプ)

 ・性別/年代/居住地/職業/SNS利用…

 ・満足度/改善点/印象/要望/自由記述…

  → 丁寧に見えて、実は回収・分析とも負担が大きい


After(目的に沿って厳選)

 ・満足度

 ・良かった点

 ・改善してほしい点

 ・今後の利用意向

  → 施策に直結しやすく、結果も扱いやすい


アンケート内容にもよりますが、情報量が多いほど優秀とは限りません。

むしろ、目的に沿って整理されていることが価値になります。




深掘りが必要なら「分けて聞く」戦略もおすすめ


1つのフォームですべてを回収する必要はありません。


・まずはコアだけを聞くメインアンケート

・必要な人にだけ追加設問(分岐)

・後日別のアンケートを実施

・結果を見てから追跡質問する方法もOK


このように段階的に情報を集めることで、本当に必要な回答者から濃いデータを得られます。




まとめ


アンケートは質問数を増やすほど良くなるわけではありません。


むしろ「目的に必要な項目だけを選び取る」ことで、回答の質や分析のしやすさが高まり、施策にもつなげやすくなります。


雑回答や離脱を防ぐためにも、便利そうな質問をとりあえず加えるのではなく、意思決定に影響する設問を中心に設計していくことが大切です。


必要であれば分岐や追加アンケートで深掘りもできるため、無理に一度で集めようとせず、段階的に情報を集める考え方が結果的に良いデータに近づきます。



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