お知らせ

2026. 01. 22

アンケートは聞き方で結果が変わる




アンケートを集計していると「なぜか真ん中の選択肢に回答が集中する」と感じたことはありませんか?


5段階評価や満足度調査でよく見られるこの傾向は、アンケート設計の失敗というより、回答者の心理としてごく自然な現象なんです。


本記事では、


・なぜ真ん中が選ばれやすいのか


・回答者はどんな気持ちで答えているのか


・聞き方をどう変えると回答が変わるのか


を整理して解説します。




なぜ「真ん中」を選ぶ人が多いのか


アンケートでよく使われる

「とても満足/やや満足/どちらともいえない/やや不満/不満」

といった選択肢。


この中で「どちらともいえない」が多くなるのには、回答者が判断に迷いやすい構造になっているという理由があります。


評価を求められる質問では、「はっきり言い切るほどの意見はない」「強い否定や肯定は避けたい」と感じる回答者も少なくありません。


ただし、こうした聞き方が常に悪いというわけではありません。


全体の傾向を把握したい場合や、満足度の推移を定点観測したいアンケートでは、5段階評価のほうが良いケースも多くあります。


一方で、個別の改善点や具体的な行動につなげたい場合には、回答者の心理によって「どちらともいえない」が選ばれやすくなる点を意識しておく必要があります。


回答者の中には、強い意見を持っていなかったり、判断するための材料が十分でなかったりする人も少なくありません。


また、極端な回答を避けたい、否定的・肯定的に言い切るのが気まずいと感じる場合もあります。


その結果、真ん中の選択肢は「最も正直な答え」というよりも、迷ったときに選ばれやすい選択肢として機能しているケースが多いのです。




回答者の目的は「正確に答えること」ではない


アンケート作成者は、「改善点を知りたい」「満足度を正しく測りたい」という目的を持っています。


一方で、回答者の目的は異なります。


多くの場合、回答者は、「できるだけ早く終わらせたい」「深く考えず済ませたい」「無難に答えて角を立てたくない」というような気持ちを持っています。


特に匿名でない場合や、回答者が特定されそうな状況では、本音を避けた回答になりやすくなります。


この状態で「どう思いましたか?」「満足していますか?」と聞かれれば、真ん中が選ばれるのは自然な流れと言えます。




「聞き方」で回答は大きく変わる


真ん中が多い結果を避けたい場合、重要なのは選択肢を減らすことではなく、聞き方を変えることです。



■ 真ん中に集まりやすい聞き方


「満足していますか?」「使いやすいと思いましたか?」


こういった聞き方は、抽象的で判断基準が曖昧なため、中央に寄りやすくなります。


満足度の把握には向いていますが、改善点を知りたいときは、別の聞き方も考えてみましょう。


■ 行動・事実ベースの聞き方


「実際にどのくらいの頻度で使いましたか?」「どの場面で利用しましたか?」


事実を思い出す形になるため、迷いにくく、回答が分散しやすくなります。



■ 選ばせ方を少し変える


「もっとも近いものを1つ選んでください」「強いて言えば、どれに近いですか?」


「逃げ道」としての真ん中を選びにくくなり、意図が表れやすくなります。




まとめ


多くの回答者は、できるだけ考えずに、無難に、早く終えたいという心理状態でアンケートに向き合っています。


その前提を理解せずに質問を投げかけると、意図せず「真ん中」に回答が集まってしまうことも。


だからこそ重要なのは、回答者の心理を踏まえたうえで、聞き方を設計することです。


同じ内容を尋ねていても、表現や選ばせ方を少し変えるだけで、得られる回答の質は大きく変わります。


アンケートは「何を聞くか」も大切ですが、「どう聞くか」で結果を左右します。


集めたいデータに合わせて、回答者の気持ちに寄り添った質問設計を意識してみてください!



アンケートの聞き方を見直したいときは、CustomFormで実際にフォームを作りながら調整してみてください。