
質問文と同じくらい悩ましいのが、実は「選択肢」。
作りながら手が止まった経験のある方も多いはずです。
質問そのものももちろん大事ですが、実は選択肢の設計もアンケートのクオリティに大きく関わります。
どれだけ良い質問でも、選択肢が曖昧だったり偏っていたりすると、せっかく集めたデータが使いにくくなってしまいます。
逆に言えば、選択肢さえきちんと設計できていれば、回答者は迷わず答えられ、集まったデータもすぐに分析に使える状態になります。
良い選択肢には、共通するポイントがあります。
・ 迷わず選べる
・ 選択肢同士が重複していない
・ 回答者の状況を網羅している
・ どれを選んでも意味が読み取れる
この条件がそろっていると、回答の精度は一気に上がります。
たとえば「満足度を聞きたい」という質問でも、選択肢が「良い」「悪い」だけでは、意見が中間の人が答えられません。
一方で「とても満足/満足/普通/不満/とても不満」と段階を設ければ、誰もが自分に近い選択肢を選べるようになります。
実際にアンケートでよく見かけるNGパターンと、その改善方法をいくつかご紹介します。
悪い例
「よく行く」「たまに行く」「あまり行かない」「ほとんど行かない」
→ 「あまり」 と 「ほとんど」の違いが曖昧で、回答者が選択に迷ってしまいます。
改善例
「週1回以上」「月1回程度」「年に数回」「ほとんど行かない」
→ 基準が明確で迷いがなく、誰が答えても同じ意味で選べます。
悪い例
「良い」「まあまあ」「どちらとも言えない」「悪い」
→ 選択肢の差が不明瞭で、集計結果の解釈もブレやすくなります。
改善例(5段階)
「とても良い」「良い」「どちらとも言えない」「悪い」「とても悪い」
→ 粒度がそろう。集計時に「肯定的な回答が何%」といった分析もしやすくなります。
NG③ 選択肢が網羅されていない
悪い例
「20代」「30代」「40代」
→ 50代以上や10代以下の人が答えられず、回答を諦めてしまうか、無理やりどれかを選んでデータが歪みます。
改善例
「10代以下」「20代」「30代」「40代」「50代以上」
→ 誰も取りこぼさない選択肢に。全員が該当する項目を選べるようになります。
悪い例
「とても満足した」「満足した」「普通だった」
→ 不満系の選択肢がなく、否定的な意見を持つ人が答えづらくなり、偏ったデータしか集まりません。
改善例
「とても満足」「満足」「普通」「不満」「とても不満」
(肯定〜否定までバランスよく配置する)
→ 回答者が本音を選びやすくなり、改善点も明確になります。
実際にどんな選択肢が使えるデータを生むのか、いくつかの目的別に見ていきましょう。
【目的】改善ポイントを明確にしたい
◎ 良い選択肢
「とても満足」「満足」「どちらとも言えない」「不満」「とても不満」
偏りなく、改善の方向が読みやすい構成です。
「不満」と答えた人に対して自由記述で理由を聞くなど、追加の質問設計もしやすくなります。
【目的】集客見込みを把握したい
◎ 良い選択肢
「参加する」「検討中」「今回は参加しない」
検討層を分けることで、リマインド施策やフォローメールの送り分けなど、施策が打ちやすくなります。
単に「参加する/しない」の2択にしてしまうと、検討中の人の動きが見えません。
【目的】利用習慣の把握
◎ 良い選択肢
「週に3回以上」「週に1〜2回」「月に2〜3回」「月に1回程度」「数か月に1回」「ほとんど利用しない」
利用頻度を細かく把握できるので、ヘビーユーザーからライトユーザーまで、より正確に回答を細分化できます。
「よく使う」「たまに使う」といった曖昧な表現だと、人によって受け取り方が変わってしまいますが、このように具体的な頻度で聞くことで、数値化・比較もしやすくなります。
選択肢設計をより良くするために、質問内容によりますが、最後に入れたほうが良いのが…
すべてのケースを完全に網羅するのは難しいため、取りこぼし防止の役割としてとても効果的です。
特に新しい商品やサービスについて聞く場合、予想していなかった意見が出てくることもよくあります。
そうした想定外の声こそが、次の改善や企画のヒントになることも。
また、自由入力欄があることで、回答者も「自分の意見を伝えられた」という満足感を得やすくなります。
CustomFormには、選択肢作成を助ける機能があります。
■ 質問入力タイプ「ラジオボタン」で選択項目にフリーテキストの「その他」を追加できる
ご自身で用意していただく選択肢とは別に、フリーテキストで入力可能な「その他」の項目を追加できます。
■ 複数選択や単一質問で粒度をそろえやすい
質問入力タイプに応じた選択肢設計がスムーズです。
■ 分岐質問で選択肢ごとに聞き分けも可能
「満足と答えた人にはこの質問」「不満と答えた人にはこちら」といった出し分けも簡単に設定できます。
■ 回答ダウンロードで分析が楽になる
回答データをそのまま分析に使える形で取り出せるので、Excelなどでの分析作業もスムーズです。
選択肢の質が上がると、アンケート全体の精度も格段にアップします。
良いアンケートは、「良い選択肢設計」から生まれます。
・ 重複しない
・ 粒度をそろえる
・ 網羅する
・ 誘導しない
この4つを意識するだけで、アンケートはもっと使えるデータになります。

ぜひ次のアンケート作成の際に試してみてくださいね!